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南八甲田唯一の登山道南八甲田の歩き方![]() 南八甲田のO沢には林道がある。この林道は一般車両は通行禁止になっている。賢明だと思う。この沢をたどると「日本の滝百選」にも載っている松見の滝がある。歩けば3時間くらいかかる。それで観光客とか釣り人とかのなかには林道を解放しろという意見があるけれど、それはただのエゴというものだ。この林道は私企業が専有しているからよけいにそういう声が上がるのだけれど、それでも歩いて行くのは自由なのだから何も問題ないし、通行止めのおかげで自然が保全されているのだからそれでいいと思う。 八甲田と白神の自然が奇跡的に残った理由には、大規模な林道がないこと(白神の青秋林道は反対運動で中止となった。)とスキー場の開発がなかったこと(西武-国土グループによる八甲田スキー場の開発も反対運動により中止)が非常に大きいと思う。このふたつの開発があったら今の白神と八甲田の自然はなかった。寸でのところで生き残ったのだ。 追記。八甲田には(開発計画以前から)ロープウエー1本を使う山スキーコースとリフト1本のわずかなゲレンデがあります。 ブナの森の歩き方![]() このコースは、赤沼への道。赤沼は蔦沼と比べて知名度は低いけれど、水の透明度は格別です。三浦敬三-(三浦雄一郎の父、かつて八甲田ガイドをやっていた、)は世界一と言ってましたけど、ぼくにはわかりません。深林に囲まれて静寂にたたずむエメラルドグリーンの澄み切った沼までたどりついた時は誰もがため息をつきます。ここまでは快適と言ってもいいトレッキングコースです。残雪とぬかるみが一年中ありますけど、週末にはトレッカーが数人入ってますので踏み跡もあるし迷うこともなく薮こぎもたいしたことはない。沼は酸性が強いので魚はいません。 この後の赤倉岳まで行くのは至難のわざですね。踏み跡もほとんどないし薮こぎの連続。ルートを間違えると南八甲田唯一と言ってもいい断崖に出ます。僕は4年まえに途中で引き返しましたけど(苦笑)。 ![]() ![]() 八甲田の歩き方
ルートとして確立した登山道があるのは北八甲田です。八甲田大岳と高田大岳をめざすいくつかルートがあり、縦走も可能です。ロープウエーもありこれを使えば安易に頂上に立つことも冬ではないかぎりむずかしいことではありません。
南八甲田には登山道はひとつしかありません。猿倉温泉からめざすルートですが、これも手つかずの自然がもろに残っているような道なき道のようなもので、かなりやっかいな道です。他には赤沼-赤倉岳のこれまた道なき道のルートらしきものがありますが、赤沼までは問題ないけれど、その上をめざすのはかなりの難行です。 じゃあ、南八甲田はどうやってあるくのか?そま道というのがあります。猟師や山菜採りの歩いた道ですね。これをたどったり沢を登ったりが基本ですね。 次回からそれを少し紹介してみます。 原生林と二次林のちがいブナの話![]() ブナの純林というのは、あんまりないんですね。多くのブナ林というのは、ミズナラやカツラやサワグルミやトチノキなどとの混交林なのです。上の写真は、南八甲田の完全な純林です。写真に写っている木はすべてブナです。 なぜ純林(極相林とも言うことがあります)が、少なくなったかというと、やはり開発され伐採されて破壊されてきたからなんですね。植林や二次林ではなくて純林になるには、広大な原生林が何百年にもわたって遷移するということが必要なんです。広大な原生林の中心部でブナの純林が育つ。ブナというのは雪が降る気候なら世界中にあるけれど、広大な原生林というのはもうほとんど日本の東北の一部にしかないのです。ヨーロッパなどではほとんど伐採されつくしてしまった。滋養に富み保水力の優れたブナの純林というのは、もう地球の宝と言ってもいいのです。 南八甲田の萢池塘いびつな自然保護運動
白神では、世界遺産登録以降、周辺の自然破壊がすすんでいることを知っていますか?
自然を保護するためのものなのに保護地域以外の破壊が進んでしまうという矛盾。 こういう現実を見てくると、僕はやはり多くのの「自然保護運動」というのは偏りがあるし、まちがった方向すら向いていると思うのです。 源流とか原生林とかそういう自然を人間と切り離して「保護」する、というのはやはり欧米的な自然と人間と対立的にとらえた思想が根っこにある偏狭な考えだと思うのです。 今必要なことは、人間と接しているところの自然を再生することです。里山、里川、里村に豊かな自然を再生することです。(保護地域)「奥入瀬渓流」の下流の川をいきいきとした豊かな川に再生するようなことなのです。無駄と思われる多くのダム・堰堤やコンクリート護岸を撤去してしまうくらいのことが必要なのです。上流部まで上らなくても豊かな自然と接して岩魚やヤマメを釣れるような里川を復活させることが必要だと思うのです。 600人も収容できる巨大な山小屋があるのを知っていますか? 連日中高年の登山者で満杯だそうです。シャワーも風呂もあるそうです。なかにはシャンプーや石けんを使う人もいてある程度見過ごすしかないらしい。連日600人もの汚水・汚物が一カ所から排泄される。そういう山小屋がいくつもある。自然が破壊されないわけがない。現実に尾瀬の長蔵小屋でゴミの大量不法投棄があったわけで、それが現実です。これはもう登山者のエゴですよ。大自然はいいなあ、と言って自然を汚して都会に帰っていく。600人もの人を収容する山小屋。これ自体もう破壊行為です。この小屋に反対する自然保護運動団体はない。 ところが白神では世界遺産登録以降、2.3人程度が泊まれる粗末なゼンマイ小屋や狩り小屋が次々と撤去されているのです。 会いにきてくれた美女?残念な光景3![]() 蔦川はすばらしい川です。でも残念なことにぶさいくなな開発の傷跡が残っている。蔦川だけではない。奥入瀬川の下流もそうです。黄瀬川もそうです。これらの川はどこに位置するのかというと奥入瀬渓流のまわりなのです。 ここが問題なのです。奥入瀬渓流は「保護」されている。それはみごとな程にそこだけきれいに保護されている。その結果どうなったのか?「保護地域」以外のところは野放しに開発されてきた、ということですね、まちがいなく。 環境庁あたりの「自然保護地域指定」というたぐいにはこういう側面があることを凝視していく必要があるのです。「自然保護運動」という類いにもこういった種類のいいかげんなものがたくさんあります。例えば自然保護運動のBBSやメルマガがたくさんありますが、大半が政府や環境庁のタイコ持ちをしているだけです。行政批判はできるだけ控えています。それどころか「政治を持ち込むな」とかいう的外れな意見が主流をしめているのです。行政を批判しないでどうやって環境保全できるというのか?こうなると単なる都会人のマスターベーションみたいなものですね。戦争は最大の自然破壊です。これに反対の態度の表明すらしない自然保護団体など看板倒れなのはあきらかなのにね。 ...また少し書き過ぎてしまったようです^^;これぐらいにしときます。友人にも、飲み過ぎと書き過ぎは控えるようにって言われてますから(笑) |