写真家の山暮らし

Photos of Japan north country and the Photographer’s Journal 南八甲田の麓、奥入瀬川のほとりの山のスタジオからNature Photoを添えて日誌を綴っています。2012.3.11に恵比寿のスタジオをこちらへ移転しました。

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暗門の回廊核心部へ

くじいた足をかばいながら慎重に最初の滝をのぼり切った。うしろをかえり見ればけっこうな高さである。
滝の落下音であろう音が異様に響いてくる。
前に進むとぽっかりと岩の裂け目が見えてきた。「ああ、なんだこれは!」
裂け目の向こう側に見えた!うわっすごいな、この裂け具合!神様のホト(!)ではないか。
ゴルジュ13


この暗門のむこうでいなないている!

 轟音の正体!

 音がハウリングしているのだ!滝の落下音が両側の絶壁、上の樹木に遮蔽されて反響しているのだ。
白土三平の「カムイ外伝」に「鳴沢」という巻があるけれど、滝の音のハウリング現象によって何年かに一度の割合で人々が激しい頭痛に襲われるという物語があった。そういう類いの異様な音の反響が、ここでも条件によって聞こえてくるのではないだろうか、と思った。
ゴルジュ14


 裂け目に吸い込まれるようにワクワクしながら中に入っていった。
 裂け目は小さいけれど中はまた2段3段に広がっていた。両壁は真っ暗でよく見えない。だんだん目が慣れて見えてくる。前に進むとどんどん深くなってゆく。胸半分のところで止まりカメラを構えた。設定をISO800まで上げて撮っている。これは暗部に強いデジカメでなければ壁のディティールはまったく写らなかっただろう。水の冷たさにかじかんだ手でぶれないように慎重にシャッターを切った。

ゴルジュ15


 「すごいな、ここは。クライマックスだな」と思った。
だが、クライマックスはまだこの後だったのだ。
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2006.08.31[Thu] Post 15:12  コメント:3  TB:0  源流  Top▲

暗門の回廊3

ゴルジュとは何か?

「ゴルジュ」というのは登山用語でgorge(フランス語でのど)、ラテン語でgurges(
食道)の事だが、渓谷の両岩壁が細く狭まった場所のことを言う。

 日本語では、登山用語では廊下とか函(はこ)とか言うのだが、ピンとこない。白神に「暗門の滝」というのがあるけれど、この「暗門」こそ昔の人が使ったゴルジュを指す用語そのものではないか。特にここ八甲田では、ゴルジュはほとんど暗門である。白い明るい壁など見たことがない(もちろんこれから発見できるかもしれないが)。それは多分、緯度と標高に関係すると思う。八甲田では標高1000m以下ですでにゴルジュが現れる。1500mはもうピークなのである。だから土つき苔つきの渓谷の壁が現出する。壁の上は樹木に覆われて日が射さない。だから黒く暗い。と僕は頭をひねったのだ。(勝手な推測。もっと事実を重ねた検証が必要です。)

 だから南八甲田のゴルジュは、「暗門の回廊」である。
ゴルジュ12

2006.08.30[Wed] Post 15:34  コメント:0  TB:0  源流  Top▲

暗門の回廊2

ゴルジュ8

ゴルジュ9

ゴルジュ10


  ここで足を滑らせて転落したら脳挫傷でアウトか、などとふと脳裏をよぎる。増水はもっと怖い。こんな狭いところに往生している時に上流で雨でも降ったら数十分であっという間に増水して逃げ場もなくなるだろう。
 
2006.08.30[Wed] Post 10:30  コメント:0  TB:0  源流  Top▲

暗門の回廊へ

ゴルジュ4


 おそるおそるシバれるような冷たさの水の回廊を泳いで渡った。上の写真は、泳いで渡った中から見た図。

 着衣のまま、靴も履いたまま泳ぐのは予想通りままならない。しかもカメラを手にしている。バッグをパッキングして浮き袋がわりにした方がよかったかなと思ったりした。泳ぎにはかなり自信がある。いやあった。高校の時、プールで10.000mを泳ぎきったことがある。2時間以上かかったけれど、まだまだいける感触だった。それも過去の話(笑)。着衣はまだいいけれど、靴が重い。足から沈んで浮いてこないのだ。沢タビにしてよかったと思った。いつものシューズならアップアップしていただろう。ゴルジュ5

  中は、おどろく程、広かった。
「おお、なかなかすごい」
両側の絶壁は、30mにもおよぶ。中が大きくえぐられているのは、雪解けの増水時にはそこまで水位がきているということだろう。
ゴルジュ6


 右斜面にへつりながら登ってゆく。うしろをかえり見ると、置いて来た赤いバッグが見えた。

ゴルジュ7


 問題は、この先なんだ。この先から聞こえる轟音はなんだ?
 日があまり射さず一面苔に覆われた岩を慎重にのりこえて進んだ。

2006.08.29[Tue] Post 13:18  コメント:0  TB:0  源流  Top▲

見えてきたゴルジュ!

ようやくたどり着いた。
 怪物(モンスター)は目の前にいる。いやモンスターかどうかはわからない。入ってあっさり、なんだ!ということになるかもしれない。わからないまま3年前は撤退を余儀なくされたわけだけれど、けっこう無謀なオレが躊躇してしまった得体の知れない雰囲気がここにはあったというのだけをたよりに、ここまで8時間も身体にムチを打って登って来た(ただし、この所要時間は、途中撮影を重ねながらの時間だからまっすぐ歩いたらもっと短縮されるものだ)。今その得体の知れない障害物の入り口に立っただけだ。

 時計は午後2時を指していた。6時すぎにベースキャンプを出発したわけだから8時間を要したことになる。肉体的疲労はかなりあるけれど、今日中に突入しようという決意を固めてきたわけだから精神的な萎えはまったくない。70年代の言葉を使えば”空気が入っている!”というわけだ。へっへっ、空気パンパンだ。おお、敵の壁に突っ込むような高揚感だ。ゴルジュ0608a

ゴルジュ0608b


奥に滝が見える。水の轟音は、二重になってさらにその奥からもたしかに聞こえてくる。あそこまでは泳いで渡るしかない。あの滝は登れるのか?その先に何がある?

セルフタイマーで写真を撮る。そしたら急に日が射してきた。おいでおいでと誘ってるね。山の神さまもいい性格してるなあ。
 水に首までつかると驚くほど冷たい。沢の水とはずいぶん違う。

泳ぐ


 写真も撮ったし、防水パックしたカメラだけ抱えて行ってみるか!もっとも狭くなったところの手前で完全に足がつかなくなって、泳ぎ出した。
2006.08.28[Mon] Post 20:08  コメント:2  TB:0  源流  Top▲

滝を越えてさらに上をめざす

 ここまで来ればもう先は見えて来た。
 そう思い始めた矢先だった。

 グギッと足をくじいた。

 イタタタッ!沢タビを脱いでみると足首のところが相当腫れ上がっていた。捻挫だな。しょうがない。少し冷やすか。岩に座って流れに両足をつけて冷やす。みるみる冷えてくるが、くじいた左足だけは感覚がない。ズキズキ痛みが残っている。沢タビは普段は履かない。もっと堅いシューズ、足首が固定されつま先もガードされたものを履いている。それが今回は、ゴルジュで泳ぐであろうことを想定して、重量の軽い沢タビを履いて来たのだ。それがたたった。2.3時間の遡行で疲労も少ないうちならいいけれど、6時間以上の遡行で足首のバネもなくなっていたのだろう。こらえきれなくなって、捻挫までいってしまった。

 まいったな。

 撤退の選択肢も一瞬浮かんだけれど、あっさり却下。できるだけ川の水に足を入れながら歩く。冷却歩行!?これだな、いける。超楽観主義がオレの昔からの特許だ。見るまえに跳べ、と言って何度も跳んで来た(苦笑)。もう一度、腫れを見てみる。かえって膨らんで来たように見える。足のツメを見ると親指と中指が真っ赤に内出血している。これもつま先をガードしていない沢タビの脆弱性のたまものだな。膝や大腿部にも打撲の跡がある。腰を落ち着けて休養したおかげであちこちに負傷を発見してしまった。

 けっこうやってるな。(と言って、目を合わせる相手は誰もいないのに、にやっと笑う。)
 普通は翌日とかになってはじめて気がつくものだ。

 捻挫ごときで撤退するわけにはいかない。


 また歩きはじめた。
小さな滝が連続してかなりこたえたが、だんだん気にならなくなる。というか麻痺してきたのかな?(一番痛かったのは翌朝だった。)

 このあたりまでくると、もう人が歩いた足跡はまったくなくなった。

源流0608

源流

スレッド:滝、渓流の写真 / ジャンル:写真

2006.08.25[Fri] Post 14:58  コメント:3  TB:0  源流  Top▲

滝の上にさらになめ滝

なめ滝1


 10mの滝を登りきってさらにその上には、なめ床状の滝があった。
 急斜面ではないが、つるつるの岩肌でつかむところがなくて、おそるおそる登る。

なめ滝2

なめ滝3

なめ滝4


 異様な風体に感服する。小休止。竜神の背中で一服という案配かな。
 テン場から歩いてすでに6時間経過している。山に対する怖れはほとんど消え失せている。体力はかなり消耗してきたし、握力や足の筋力も落ちて来た。岩場で何度か滑らして打撲もあちこちに作った。だけど精神は別のベクトルに向かっている。川に馴染んできた。南八甲田の自然と同化し始めてきたかのようだ。

スレッド:自然の写真 / ジャンル:写真

2006.08.24[Thu] Post 11:27  コメント:0  TB:0    Top▲

源流の滝を登る

ダムからさらに2時間近く遡行して、滝にぶちあたる。これは直登できる。防水のパッキングを再確認して、シャワーを浴びながら素手で登る。メガネは落ちないようにガードをつけた。
 「ウオーッ!!」...気持ち良くて、絶叫しながら岩にへばりついて登る。誰もいやあしない。大声あげてもかまうものか。近くに熊がいたら驚いただろう(笑)。
060822滝

060822滝b


滝の上で直下を眺める。ゾッとするね。

060822滝c


060822滝d

スレッド:滝、渓流の写真 / ジャンル:写真

2006.08.22[Tue] Post 19:48  コメント:0  TB:0    Top▲

最後のダムを越えて

この川最後のダムまでは、まだ人跡があった。
 釣り人かダムの管理者かわからないが、渡り歩く川の石を見ていると足跡が時々わかる。苔がはぎ落ちていたり、踏んだ形跡があったりしてわかるものだ。あるいは踏破きびしい川からの逃げ道には薮をこいだ跡がついていたりする。

 ダムをこえてからは、その跡がめっきり少なくなった。でもまだあるのだ。もちろん最近の形跡ではなくて、だいぶ前のものだ。それでもすごいなと思う。釣り人だろうか?山菜採りだろうか?
060821源流

060821源流

060821e源流


ダムからさらに2時間登って来た。時々スントの高度計を確認している。テン場からは、150m近く高度を上げている。おかしなことにコンパスの磁北が逆転してしまった。赤いNが南を指しているのだ。へんだなあと思ってスントを見ると(この時計にはコンパスも内臓されている)、やはり逆転していた。なぜだかわからない。このあたりの磁力のせいなのか、あるいはデジカメのせいなのか?川で気がついてよかった。森なら迷っていたかもしれない。
2006.08.21[Mon] Post 18:10  コメント:4  TB:0  源流  Top▲

源流はまだまだ遠い

060818源流

川を歩く時は、遠くばかり見ていると、気が遠くなるようでへこたれます。足元の水の冷たさに気持ちよくなったり、苔の美しさに見とれたり、岩魚の走る姿を発見してよろこんだりする気持ちが大事です。先をむやみに急がず腰を下ろして地図をひろげてコンパスを確認することも楽しむことです。
060819源流

遠い目的地は、ゆっくり途中を愉しみながら歩くことが心身を楽にします。

それは山だけじゃなく、人生でも同じことです。きっと。

 僕の友人のカメラマンK氏が、何年か前に車で青森へ向かった。仙台まで行ってほぼ半分350kmくらい。そこまでで5時間かかった。彼は、その目的地のあまりの遠さにうんざりして引き返してきたそうだ。

 たしかに10時間もかかる青森への自動車旅行は遠い。それ自体だけを目的化したらその10時間は苦痛でしかないかもしれない。でも東北道というのは、関越や東名とくらべてハイウェイの遮蔽ウォールはほとんどないし、山並みや町並みをずっと観察しながら走ることができる。蔵王や栗駒や北上山地をみたり岩手山の山麓を走りやがて八幡平の青々とした山中を越えてゆき秋田県境を越えるあたりになると「青森」という名前の由来がすんなりと理解できるような深山の真っただ中をゆくハイウェイを走るのは、僕は何も苦痛ではない。あるいは10時間を走る間、音楽CDを何枚か用意する。今時、なかなか音楽だけを集中して聴く機会はあまりない生活のなかで、こういう他から遮蔽された音楽を聴くには絶好の空間・時間というのは貴重ですらあると思う。そういう愉しみ方をすればいいのに!
 
 と僕はK氏に話をしたのだけれど、あまりわかってくれなかったような...。

 K氏は、なにごとも一生懸命やる人だったんですよね。いちどスキーに行った時も、一生懸命ターンすることに夢中になって何度も転倒して身体をこわばらせて降りて来たことがあった。全身雪まみれになりながらK氏は「どう?ねえいわきさん、上手になったでしょ?ねえどう?」と言う。僕はそのしぐさがなんだかすごく愛すべき滑稽さにあふれてておかしくて、「Kさん、もう少し身体の力を抜いて。顔を上げて、景色を見ながらゆっくり楽しんで降りてくればいいよ」というようなことを言ったこともあった。

 その愛すべきK氏は今年2月に亡くなった。晩年K氏は、仕事上経済的にかなり苦しんでいた。写真家としてのスキルも経験もりっぱな人で、写真にかけるエネルギーは人一倍あったし、僕の何倍も動き回り営業にも廻っていたのに何が彼をそんなに苦しめたのだろう?そんな人間を生かさない今の世の中というのはいったい何なんだろうと思案してまとまりがつかない。

スレッド:日本の景色 / ジャンル:写真

2006.08.21[Mon] Post 12:51  コメント:0  TB:0  源流  Top▲

美しいものだけを見たいということへの違和感

なめくじ

ナメクジは、でかいものになると手の平ぐらいにもなる。ぼくの友人で、「山の貴重なタンパク質だ」と言ってこれを食べる猛者がいる。オレ?無理だなあ。遭難して食料がきれたら食ってみるか^^;
ブナ虫

 ブナ虫。今年は多い。岩魚の主食である。これは食えないだろ?友人のサントスに聞いて見るかな(笑)。

 虫のきらいな人には失礼しました。
ただ僕は、きれいなものとか美しいものだけを見たいというのには少し違和感がある。それは差別というか人間の奢りというか...。大自然はいいけど小自然はたいしたことないというのと似たような違和感。どっちも素晴らしい自然だよ。

 いろいろなものをゆっくりと愉しみながら見て歩く。これもまた森の歩き方である。
 はっきりと目的地のある旅とあいまいなそれとがある。アルピニストのピークハンター(頂上をめざす)は典型的な前者だろう。登山路を歩いたりすると、とにかく足早に急いでいる人を見かけたりする。目的地への到着だけを目的化するとどうなるか?途中を楽しむ余裕がなくなるのではないかなあ。「ダラダラした上り」であったり「ただ長い行程」であったりすると、途中経過を単なる苦痛ととらえてしまう傾向があるのではないかなあ。それじゃあきっと予定通りに進めない時はいらだってしまうし疲労は倍増すると思う。軽い時も重いときも、経過をじっくり楽しんでやろうという気持ちが心身を軽くする。
2006.08.21[Mon] Post 11:50  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

エゾアジサイ

エゾアジサイ1

エゾアジサイ2

 堰堤を高巻く途中の森で、エゾアジサイを見つけた。先を急いではいるけれどめんどうがらずバッグからカメラを取り出して撮影する。森の中は暗いのでISO感度を200に上げて撮る。ISO100とまったく遜色のない発色だ。ぼけぐあいの美しさは、フルサイズセンサーとLレンズの良さだろう。フィルムを交換する必要もなく、一枚ごとに感度設定を変えられること、このあたりの機動性のよさがデジタルの利点でもある。1/50秒 F4、EF17-40F4L、焦点距離は、それぞれ40mm、38mm見当だ。

 やっぱり、どうしても寄り道するよなあ、と思ってしまう。こういうのは、帰りにでも撮ればいいというわけにはいかない。北国の高原の夏の花の旬は一瞬である。雨でも降ったら明日はもうだめかもしれない。来年はダメかもしれない。高原の花の中には、数年、3年から10年くらいの周期でしか群生しないものがある。例えば、去年はコバイケイソウの群生を見たけれど、今年はまるで見かけなかった。市毛良枝だな、いや失礼(笑)、一期一会ってやつかな。

スレッド:花の写真 / ジャンル:写真

2006.08.19[Sat] Post 13:38  コメント:0  TB:0  花の写真  Top▲

川の歩き方、森の歩き方その1

スタイル

派手な赤を着用しているのは、もっぱら熊対策ですね。今年の熊出没は異常に多いです。先に熊にこっちを発見させることが大事です。突然出くわすのがよくない。向こうも興奮して危険です。熊鈴を持って歩くのもいいけど、僕はどうもうるさくて好きになれないが。
 シャツの黒いのはダメです。スズメ蜂は黒いものに向かってきますから。手袋は大事です。擦り傷、切り傷の一番多いところだし、虫さされ予防にもなる。虫さされ対策は真夏では必須です。防虫スプレーなども汗をかくと効かなくなるのでこまめにかけること。と言ってる僕はついルーズになって、けっこう刺されまくる方ですが(笑)。
 パックは、写真用とかあるけど、あれはポケットが横に張り出してるのが多く、山用には向きませんね。自分の身体からあまりはみ出ないもの、細長い1パックのものがいいです。はみ出したものだと薮こぎの時に引っかかってえらい苦労する。
 靴は、普通の登山靴だと川では滑ってよくないので、フェルトを張ったものがいい。沢タビとか沢シューズとか。ゴム長じゃけっこう滑ります。ぼくが試したのではワラジが一番すべらなかったけど、1日持たないですりきれてしまうので実用性がない。修復する技があればいいけど。どうしてもフェルトがなくて滑る時はどうするか?ツタとかダケカンバの皮を靴に巻くことですね。一時しのぎにはなる。
 山行は、もちろんサバイバルなんだけど、使えるなら近代技術のものを取り入れても悪くはないと思う。冒険がメインではなくて撮影がメインなわけですから。森歩き

山に入るとこんなところもかきわけながら歩くわけで、帽子も手袋もいるし、パックのコンパクトなものが必要だ。

スレッド:自然の写真 / ジャンル:写真

2006.08.18[Fri] Post 18:05  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

源流に立ちはだかるゴルジュの壁/その1

3年前にはじき返されたあの沢のゴルジュともう一回格闘することが今回のキャンプの主要テーマである。

 今回は気合いが充実していた。写真は、第一に気合いである。

 C沢の源頭部のゴルジュという怪物(モンスター)を突破しなければならない。3年も放り出してきたのはこの気合いの充実を待っていたのかも知れない。大げさか?いや大げさではない。ひとりで、くじけずに、へこたれずに、ゴルジュへ突っ込んでいくには高揚した精神の集中が必要なのだ。

 入り口しか見ていないあの先に何が待っているのか?
 異様に暗い暗門の奥に小さな滝が見える。だがそれだけではない。その滝の音とはちがうようなわずかなゴーといううなり声が聞こえたようだった。その音の正体を今回は確かめなければならない。

 朝4時半に起きて朝食をとり、地図を確認し、コンパスで目的地の方角を角度で会わせて、スントの高度計でゼロ設定などを済ませて5時にベースキャンプを出発した。

 前回は、ダム越えや滝の直登に手間取り、途中で撮影したりもして到着まで10時間以上かかってしまった。そのおかげで、日没がせまり、疲労も重なって撤退したわけで、今度はそれを避けなければならない。そう、まっすぐ目的地へ!

 と、思っていたのだが、...

 2時間で砂防ダムを高巻きして、堰堤湖で休憩した後、ふと仕事を思い出した。某雑誌編集部依頼のカットがあったのだ。(この雑誌は、9月に出ますので後ほど紹介します)。そのカットにぴったりのシーンがあって、これはもう写真家の習性で撮らざるを得ない。そんなには時間はとらないだろうと思ったけど、やはりそうはいかない。ダメだしの連続で、1時間以上かかってしまった。また、小休止する。終えたら終えたで、少なからずとりわけ精神的疲労が残る。それもこれもしょうがない。山にいようと都会にいようとすんなり行く事などあまりないものだ。それを受け入れよう。そうやってマイペースで進むしかない。それでもここはやはり別世界である。真夏でも実に爽やかである。0608源流

スレッド:風景写真 / ジャンル:写真

2006.08.17[Thu] Post 15:25  コメント:1  TB:0  源流  Top▲

岩魚の薫製その2

060817岩魚

060817b岩魚

薫製作りは、何度か試みたけれどなかなかむずかしい。
次の日に食べるなら焚き火で一晩あぶってくすぶらすだけで十分だが、携行食にしたりして何日かの保存食にしようと思うと乾燥が不足してだめにしてしまうのだ。そこで今回は、ベースキャンプまでは車で乗り付けたのでペール缶を用意した。
 まず焚き火で2時間ほどあぶる。塩も何もしない。これが問題だ。(塩を多少した方がいいのかまだわからない。)次にペール缶にチップを敷いて焚き火の上に置き、チップを煙らす。燃やさない程度に。これを2時間ほど繰り返した。
 できたものを食してみる。色、つや、いい具合ではないか!香り、すばらしい。岩魚の香りとチップ(今回はさくらを使った。)の香りが絶妙にマッチしてほんとにすばらしい。温かいうちに食べる。まだ生乾きだがいける。最高だ。
 ただまだ乾燥が足りないのが問題だ。保存には、この時期は特に足りないと思う。焚き火でのあぶり方が足りなかったのだと思う。案の定、このうち4本を東京に持ち帰ったがアメでしまった(腐ってしまった。)。まあ、山の神の警告でしょうか?おみやげにするほど採るな、山で採って食う分なら許してやろうということと理解しました。反省点。
 うち1本を、翌朝、だし汁に使ってみた。お湯を注いで乾燥ほうれんそうを入れた。これがごきげんのだし汁になった。060817b岩魚のこっこ

これは、岩魚のこっこ(卵)だ。もうこの時期に腹の中にあった。肥えてる証拠だろう。醤油と酒に浸して食す。これも旨い。秋になれば白子もとれるようになる。

スレッド:食べ物の写真 / ジャンル:写真

2006.08.17[Thu] Post 10:30  コメント:2  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

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