写真家の山暮らし

Photos of Japan north country and the Photographer’s Journal 南八甲田の麓、奥入瀬川のほとりの山のスタジオからNature Photoを添えて日誌を綴っています。2012.3.11に恵比寿のスタジオをこちらへ移転しました。

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EOS1DsMark III のテスト

1D Mark III と比べて、はっきりとちがうのは、ライブビューの動作だ。
1Ds Mark III の方は、ミラーショックの影響がまったくないこと。

1D Mark III のライブビュー撮影では、わずかだがミラーショックがあり、画像にもそのブレの影響があるということに僕は気づいていて、今までそのことに注意しながら撮影してきた。
つまりミラーショックの影響がある低速シャッターの場合には、ライブビュー撮影をやめて通常の撮影にもどりミラーアップして撮影してきたのある。例えば、EF24-105mmF4ISの場合ならば、シャッターが1/125より遅いシャッターの場合は通常撮影にきりかえていたのである。

ミラーショックがこれだけ画像に影響を与えているという事実に気がついている人は案外に少ないと思う。これは簡単なテストですぐわかる。スタジオなどでリモートライブビュー撮影を使ってテストをすればいい。自分の手持ちのカメラとレンズのミラーショックの限界点がわかる。
三脚とレリーズを用意し、通常撮影、ライブビュー撮影、ミラーアップ撮影の三点をチェックすればいい。
1D Mark IIIでは、この3点とも撮影結果が異なる。(ミラーアップがベスト、ライブビューはわずかにブレ、通常撮影はかなりのブレという結果)

1Ds Mark IIIでは、ライブビュー撮影とミラーアップ撮影は同じ結果である。


 キヤノンの川名さんに聞いたところによると、この新しいシステムは、シャッターオープンのままレリーズされ、シャッター後幕で遮光する、という機構だそうだ。1Dの時はまだ開発が追いつかなかったらしい。
この改善は、低速シャッターとライブビュー撮影を多用する風景写真家にとっては非常に重要な改善と思う。ストロボでライブビューの場合は関係ないが。

それともうひとつ僕が気がついた部分。
1Ds Mark IIIでは、絞りF11でも回折の影響による画像悪化が見られなかったこと。(EF24-105mmF4L,EF17-40mmF4Lとも。)
他のデジカメ(キヤノンにしろ他のメーカーにしろ)ではほとんどのレンズでほぼ判を押したようにF8が解像のピークでそれを越えると画像がもやっとしてくる。
1DsではそれどころかF11の方がいいように見えるし、F16でもそれほどの悪化は見られない。(100%拡大してわずかに影響が確認できる)

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2008.03.31[Mon] Post 17:27  コメント:0  TB:0  デジカメ  Top▲

ビバーク

雪洞


雪洞を掘るのは、スコップを持っていたとしても一人だと1時間以上かかると覚悟しなければならない。
もちろん僕はテント携行で山行しているが、それでもなぜ雪洞を掘るのか?

 寒さが全然ちがうからだ。
もちろん雪の中に埋まっているのだから冷凍庫に入っているようなもの。だから寒い事は寒い。が、テントとちがって外気温に左右されない。風で飛ばされない。

だから冬の八甲田のように毎晩マイナス20℃を越え、びゅんびゅん強風が吹くところでは雪洞の方が快適なのだ。単独用のテントしか携行できない僕などはそれしかない。グループで荷物を分担して担ぐのであれば厳冬期でも耐えれるテントを張れるが、ひとりでは無理と言うもの。

だから、外気温と自分の疲労度と雪洞が掘りやすいかどうかを考慮して、テントで済ませるのか雪洞掘るのか判断するわけだ。


上の写真はまだ未完成。この後、入り口をもっと閉じてしまう。それにシュラフ、シュラフカバー、タープがあれば外がマイナス20℃でも寒くはない。後は熱燗をつけて飲めばぐっすりです。

 雪洞のもっと本質的な利点は、
山のふところに抱かれるという気持ちになれることですかね?!そう!冬眠している野生のけものたちと同じ気持ちを共有できるってことかな?大げさですか?いやけっして大げさじゃないですよ。びゅんびゅん吹き付けるマイナス20℃の冬山でたったひとりで雪洞で寝てみればいい。不思議な感覚にとらわれる。厳しさだけを感じるんじゃなくて、やさしく包まれているような気がするんですよね。厳しさとやさしさ、僕が山で撮ろうとしているものの原点に立ち返れるような気がする。

もっとも3月10日以降は気温がドンドン上昇して雪洞は不要になった。クマももう冬眠から覚めるのではないかという春日和になった。


吹きだまりの壁に横穴を掘ると作りやすい。張り出しすぎた雪屁はくずれるので要注意。
自画像


山頂部はまだ冬期。3月7日。
逆川岳




2008.03.28[Fri] Post 11:49  コメント:0  TB:0  キャンプ  Top▲

「ダイナミックレンジ拡大」って?

、「偽」というやつじゃないの?
各社そういう機能を自慢しているが、表示不適切と思う。
ダイナミックレンジが拡大しているように見える機能でしかないでしょ?
「アクティブDライティング」、「Dレンジオプティマイザー」ならまだいいが、「ダイナミックレンジ拡大」というのは不当表示でしょ。EOS1D系の「高輝度側・階調優先」というのがもっともわかりやすいというか正直な表示ではないかな。

 製品紹介するライターのレベルも疑問符がつく。
例えば、この機能をONにしたものとOFFにしたものとを並べて比較したりしているが、その解説ときたら、
「たしかにONにすると白飛びが抑えられていい感じだ」などと書いたりしている。
その写真を見比べてみると、
たしかにONの方が「白飛びは少ない」けれど、ただのっぺりとしてフラットな写真になっていたりして、けっして「いい感じ」とは思えない写真だったりする。「木を見て森を見ていない」わけだ。白飛びがいつでも悪いわけではない。白飛びしているぐらいの方がインパクトが強くていい描写であるというシーンは多々あるのだ。それは銀塩フィルム時代から変わらないことだ。

それはRAW現像ソフトでも同じことだ。Lightroomなどでは「白飛び軽減」という機能があるわけで、そこでも白飛び警告の赤い色がすべて消えるまで調整するのはいつでも「いい感じ」ではないわけだ。


ただし、僕がこういうふうに思うのは、EOS1D系をメインで使ってきたということも留意しなければいけないと思う。センサーがAPS-CサイズやフォーサーズのカメラはたしかにDレンジが狭いと感じることが多々あるからだ。それに何度も現像比較してみたけれど、1D系の画像データは、白飛びしていてもデータの中にはけっこう余裕をもって情報が残っている。つまりLightroomで「白飛び軽減」してやれば復元する幅が大きいのだ。同じキヤノンの20Dとかに比べてもそういう傾向がある。

だから、「Dレンジ拡大」機能というものは、「画質新次元」とか言うような種類の技術ではなくて、センサー自体のDレンジが狭いという欠点を補うためのソフトウエアの技術と考えたほうがいいんじゃないかな。

僕は、以下のカメラのテストを元に感想を述べました。
オリンパスE3、ペンタックスK10D、キヤノン1Dmk3、1Dsmk2、20D、ニコンD2X、D3

新製品のすべてをテストしきれていない点についてはご容赦ください。

いつでも「あたらしもの好き」は言葉に踊らされる。

そういえばきのうのサッカー、久しくお目にかかった事の無いめずらしいゲームを見ましたね。岡田監督本領発揮ってとこか。守備重視、リスクをおかさない、格下のチームには勝てるが、、、。就任挨拶の言葉「接近・展開・連続」???理解不能ですね。
オシムさんが「岡田氏はクラシカルな監督だからダメ」と言ってたそうですが、その通りの試合でした。前線にロングボールを蹴るだけ。日本のサッカーを20年「クラシカル」にしてしまった!
手遅れにならないうちに交代したほうがいい。

2008.03.27[Thu] Post 13:03  コメント:0  TB:0  デジカメ  Top▲

神尾真由子

この人のバイオリンはすごいなあ。
まだCDが発売されていないので、もっぱらユーチューブで最近毎日のように聴いていますが、ほんとにすごい。
強い。速い。情熱がほとばしるような他に例えようのない強さ。同じチャイコフスキーコンクールで優勝した諏訪内晶子と比べるとその違いが瞭然だ。心が引き裂かれるようにグイグイ引っ張られていってダーンと飛ばされてしまうような音楽!

あえて例えると、「カーネギーホールのチャーリーミンガス」のローランド・カークのパワーに匹敵する。あるいは「グリニッジビレッジのアルバート・アイラー」だ。ジャンルとか表現するものとかはちがうけれど、身体の奥底から沸き起こるものの強さにおいて匹敵するという意味でだ。

http://www.youtube.com/watch?v=xSoNgAB5P2c&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=XMouQdQwS3k&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=uU4Q96DL0nw&feature=related

音楽っていいなあ。こういうものを聴いていると写真屋としてはある意味ですごいコンプレックスを感じてしまう。
身体が細胞の奥からフツフツと生き返ったようだ。写真じゃあそんなにできないよね。まあ別の感じ方があるとは思うけど。

*ほかに最近聴いているもの_普天間かおり、チェン・ミン、許可、林栄一、原田依幸とか。
2008.03.25[Tue] Post 12:42  コメント:2  TB:0  音楽  Top▲

烈風の大岳

大岳


八甲田大岳は、八甲田連峰18座の最高峰である。これに続くのが高田大岳と南八甲田の主峰ー櫛が峰。

銀世界の冬山というのは、晴れたら実に気持ちがいいものだが、八甲田の場合はこの銀世界にモンスターがびっしりと張り付いているのでやはり異様な風景がひろがる。モンスター=樹氷というのはアオモリトドマツ(=オオシラビソ)にしかならないのでそれが生育する山にしかできない。蔵王や八幡平などがそうで最大に展開するのが八甲田山である。樹氷とは雪がついたのではなくて霧氷が氷結したものだ。西シベリアのマイナス40℃~60℃にもなる寒気団が吹き付ける高山帯でアオモリトドマツが生育する山、という条件が必要なのである。


この山は、西からの風と偏東風の「やませ」が激突するところでもある。吹きだまりでは一晩で積雪1mに達するところも出現する。酸ヵ湯温泉や八甲田北線が通年除雪されるようになった以前は、軽自動車は通行できなかったと記憶している。軽自動車だと雪ですっぽり埋もれてしまうからだと聞いた(今は大丈夫のようです)。場所によっては8mを越える豪雪帯もある。(今年は酸ヵ湯温泉で4m越える程度だったので今も8mを越えるようなところがあるかどうかわかりませんが)

大岳と小岳


東南側の樹氷は融け始めていましたね。2008年3月8日。八甲田の冬もずいぶん短くなりました。1ヶ月以上短くなったんじゃないでしょうか?単純に春の到来を喜べるような気持ちになれないのは悲しいですね。

2008.03.24[Mon] Post 11:42  コメント:0  TB:0  樹氷  Top▲

タイトル変更

ブログタイトル変更しました。
別立てで開いていた「Gスタジオから」を閉鎖してこちらに統合したための措置です。
いろいろ試行錯誤しているので度重なる変更でご迷惑をおかけします。
ネットへの関わり方ほか模索している最中ですのでご容赦ください。

山にこもると、ネットもケイタイも不通になりますが、そのなんて「自由」なこと!いかに普段よけいな情報にさらされているのか実感しますね。情報過多というのは国民に思考停止させるための国家の陰謀ではないかと勘ぐったりしてね^^;

情報が多くて整理する時間もなければ人の意見(ただの情報)を鵜呑みにする場面も出てくるでしょ?そういうことが毎日のように起こる。これは誰がなんと言おうと危険なことに違いないと思う。それにネット発信というのは安易すぎる。自ら検証もしないままーキーボードで打ち込んで読み直しもしないまま書く込むーというような安易な発信はやめようと思う。そんなことを今考えてます。
風紋

鬼のような風が吹き荒れて美しいシュカブラができあがる。レンズと指がフリーズしないか気が気でなかった。北八甲田。

2008.03.21[Fri] Post 15:31  コメント:0  TB:0  日誌  Top▲

折れた三脚

三脚

こんなところからジッツオが折れるとは!
でもほぼ撮影を終えていたのでよかった。その後は、控えの、より細いジッツオでこなした。
風もすごかったけどこっちのジッツオは長年使ってきた方だったので経年劣化もあったのかもしれない。
 次はジッツオやめてInduroを使ってみようかと思ってる。

2008.03.19[Wed] Post 17:14  コメント:0  TB:0  デジカメ  Top▲

厳寒から春山へ急降下

地獄沢

立っていられない強風。強靭でなるGITZO三脚が基幹部(カーボンではなくてダイキャスト部)から折れた!

ジェットコースターのように急展開した八甲田から戻ってきました。

3月8日は凄い一日だった!
しかもこの日だけ。9日以降は気温が急上昇して冬山が一気に終了してしまったのです。ずばりとねらいが当たって最高の撮影日和になり驚いています。一日ずれたら不発に終わってましたね。

7日に東京から10時間かけて現地入りしてそのまま駐車場で車中で寝て朝に登頂。見事な快晴、信じられない強風、残っていた厳寒期の風景。撮影の条件は300%でした。

一月に入山した時は、条件が悪くてあきらめたシーンを撮ることができました。1月、2月は吹雪続きで条件が悪い、厳寒期の最後である3月はじめに入山して一発で撮影しようとねらいを定めていたのです。こんなにねらい通りにはまるとは!完璧でした。冬の八甲田の最高の写真が撮れました。こんなのは10年に一回しかないでしょう。

実はその日宿泊した避難小屋にはもうひとりのカメラマンがいたのです。秋田在住のプロ、大川清一さんという人。「鳥海山」の写真集を出している人です。彼は鳥海山に200回登頂したという猛者です。彼は5日小屋に泊まって一日も晴れなかったそうです。僕が行ったその日だけ見事に晴れた(その後も快晴はなし)と彼がぼやいてました(笑)。しかも快晴の日にカメラが壊れて!(ぼくの三脚ジッツオも折れましたが)、彼はまた根性を出して下山して控えのカメラをとりにもどったのです。

「行けますかね?いわきさん。こんな晴れる日はめったにないでしょう?」
「えっ?夜に下山して朝戻ってくる気?」
「ええ。ヘッドライトつけて」
「まあできないことはないけど、ハードだよ。沢ぞいにいけば足あとついてるからなんとかなると思う。沢下ったら下の方に温泉の灯りが見えるからその方向に降りればいい」

で、彼はほんとに夜の1時ごろひとりで下山して朝には戻ってきたのです!すごい体力。話を聞いたら彼は元自衛官、しかも「空挺師団」だったそうです。なるほど。残念ながら翌日は曇りでダメでしたけど、彼の根性は見上げたものでそのうち必ず一流の山岳写真家として結実すると思う。

僕はたった一泊でねらいの全ての写真を撮り終えた。彼は撮りそこねた部分もあるのでもう一泊すると言ってましたが残念ながら次の日から天候はくずれました。お疲れ様です。大川さん、東京で酒でも呑みましょう。

この一日で冬の八甲田は終わりました。樹氷も融けてしまいましたね。かつてなら信じられない気象変化です。地球温暖化はかなりドラスチックに進んでいるようです。

僕はさっさと下山して翌日から場所を変更して春山風景にねらいを変えました。そこでも従来ならなかなか見られない風景を撮ることができた。ほんとに幸運でした。まだまだ僕は山の神様に好かれてるようです(笑)。

2008.03.18[Tue] Post 13:18  コメント:5  TB:0  日誌  Top▲

冒険してみよう

 こういう物言いをするとなにかカッコ悪くて恥ずかしいかのような風潮が最近ありませんか?そつなく安全にだけ生きていこうというちぢこまった生き方。

「リスクを冒さない人生って楽しいのか?」とオシム監督が、思い切って攻撃に参加しようとしない選手に向かって言ったそうです。

 まったくその通りです。

 僕はこの一年、リスクをともなう撮影行を何度か試みました。

 たかが写真だけれど、厳しくも美しい自然の、見る人の心を動かすような写真を撮ろうとする時に、ただ安全にだけ行動してそういうものが撮れるのだろうか?
 人があまり入り込めないところだからこそかつて見たことのない風景がそこの存在するわけだし、そういういまだきちんと記録ー表現されていない未踏の風景があるのならそれを撮影することは価値あるものにちがいないと僕は思う。
 そこらへんにどこにでもある見慣れた風景を、技術とセンスとかいうものだけで表現する写真があったとしても決して否定はしないが、それだけでははっきり言っておもしろくないじゃないですか。
 言い方を変えると、
自然というのはもっと奥深いのよ、もっと奥深く入ってきてごらん、もっと見せてあげたいほんとうの美しい、驚くほどの多様で豊かな姿があるのよ、と山の神に誘われたような気がしたのかもしれないですね。
 安全にだけ生きようとして、挑戦も冒険もカッコ悪いかのような、そんなヘタレの言い訳の類いだけは吐くまいと僕は思う。だから誰々に対して言っている訳ではなくて自分に対する戒めなのです。大事なところで勇気を出し冒険する心がなければ決して山の神様はその美しい姿を見せてはくれないのだと。

 僕がいつもそういう勇気ある決断を下しているかというと決してそうではなくて、逆に躊躇した決断をいっぱい犯していて後々何度も後悔しているからこそ、勇気を出さなければならない瞬間が必ずあると考えるようになったのだと思う。

 山では規則や倫理というものは何もない。山と自分だけの関係がある。注意を怠れば事故や遭難に見舞われるという緊張関係がある。自然と調和できれば楽園に住むような平和的関係になる。
 平和も緊張も全て、自分ひとりの判断、心がけ、準備などがもたらすものである。言い訳などできないし、その関係に曖昧さなど入り込むはずもない。
 幸運であったとか不運であったとかそういう要素はあまりないと思う。
 運不運の要素が大きいように思える雪崩ですらそういう要素が入るのは事故が起こった後の段階の話であって、事故以前にほとんどの場合、判断、心がけ、準備を怠らなければ避け得ると思われる。雪崩が起きる地形、気象などの条件というものは限られている。その条件というものを全て消していけばほぼ事故を回避できる。

 たぶん理論的にはまちがっていない。

 それでも不確定要素は必ず入り込んでくるものだということは否定できない。それを否定するほど僕も傲慢ではない。疲労が重なれば判断力もにぶるし、疲れていてついコースをショートカットしようとか危険なコースを選んでしまうとかして危険を自ら招き入れることは僕もさんざん経験している。

 やってはいけないという頭ごなしの規則とか倫理というものはないのだ。だけれども「やってはいけない」ことをすれば身を以て罰せられるし、窮地に陥るのだ。机上の論理や学説などは何の役にもたたないし有害ですらある。

 そういうことを僕は理解しているつもりだ。それでも理屈というのはいつでも言い訳なんだよね。理論というのはいつでも現実の歴史から遅れて構築される。そういうことは特に山ではもっと直裁的に現れる。科学や理論ではなくて本能や直感が大事なんだ。野生動物たちに科学や理論などありっこないがきちんと危険を回避できるんだから。人はそういう野生の力を失ってきたんだよね。それは「科学」という言葉を持ってして本能とか直感というものを排除することによってよけいに加速されてきたのだと思うわけです。

 理性や経験を否定するわけではけっしてなくて、野生の力もどこまで取り戻せるのかどうかも試してみようと思ってるわけです。まあ、思い込みと言われてもしょうがないけど僕自身はそういう力を幾度か感じたことがあります。根拠を示せと言われてもどうにもならないのでまあ適当に笑ってください。そういうことも考えながら今回も入山してきます。ではでは。

滝の氷結






2008.03.06[Thu] Post 13:56  コメント:0  TB:0  日誌  Top▲

秘湯谷地温泉を追悼する

たきび

雪山でたきびを起こす。
孤独な夜が、感性のひからびをふるい落とす。

怠惰をむさぼっていたわけではないけれど、長居がすぎたかもしれない。身体も心もひからびかけている。旅費もなんとか捻出できたのでそろそろ行こうと思います。

谷地温泉

気になるのは谷地温泉ですね。開湯400年の宿がつぶれるんだから、市場原理主義の今の世の中は江戸ー明治も含めてもっとも世知辛いんですかね?
僕にとっては山の風呂場がひとつなくなってつらい。40年以上愛用していたんですけど。負債は3億と報道されているから、誰かそれぐらいポンと出す人はいないんだろうか?いないんだろうなあ。金持ちってのは利益がでなきゃはなにもかけないもんね^^、、、。


2008.03.05[Wed] Post 16:33  コメント:0  TB:0  日誌  Top▲

黄砂に汚れた雪山

黄砂

黄色く汚れているのがわかりますか?ラッセルした下の方は白い雪が見える。

今週末また八甲田に行ってきます(予定)。去年も3月中旬に大雪だったので、それを期待しての入山です。ただ最近は、気候の変動が激しいので雪崩もおきやすくなっているので要注意ですね。八甲田山の雪崩は以前はかなり限定された地域でしか発生しなかったのだけれど、ここ2.3年は思わぬところで発生していますからね。「地球温暖化」という言い方をすると何か穏やかなイメージを持ちますけど、気象の荒れ方が大型化するという風に現われるんですよね。去年は入山中に黄砂も降って雪山がひどいことになったりもした。黄色い雪山なんて見たくもないですね。「かつて昔は白銀の世界があった」なんて時代がきませんように!
2008.03.04[Tue] Post 22:26  コメント:0  TB:0  日誌  Top▲

渋谷メアリージェーン

メアリージェーン


渋谷は今再開発が進んでいて古い町並みがどんどん取り壊されつつある。
僕は今、ある依頼を受けてい今ある町並みの写真を撮影して歩いている。

その道すがら、メアリージェーンを見つけて、なつかしくなってふらっと立ち寄った。今やほとんどなくなってしまったジャズ喫茶の老舗である。スイングもミンガスも音楽館もすでにない。メアリーはかつてはフリージャズ系の名店だった。

メアリージェーン


メアリージェーン



コーヒー一杯600円!そう考えれば高い。
だけどここには、スタバやタリーズやドトールなどにはけっしてない贅沢な空間がある。
喫煙者だからと言って隅っこに追いやられたりもされない。
たった600円のわずかな贅沢!
なぜ今まで来てやらなかったのだろう?淋しいとか言いながらもそうして文化をつぶしてきたのは僕らそのものなのだという思いがかすめたのだった。
メアリージェーン


EOS1Dmk3 Jpeg ISO1600撮りっぱなしでこの画像は悪くない、というかいまだに最高レベルだ。
E3で 1600はつらいし、ペンタはAWBが良くなくてカラーバランスがくずれる。ニコンもAWBがいまいち。D3は良くなったのでどの程度だろうか?持ってきてテストすれば良かったのだが、 1D とD3を2台はとても重くて持ち歩く気にはなかなかなれないのだ。



2008.03.02[Sun] Post 12:16  コメント:4  TB:0  ジャズ  Top▲

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