
ベースキャンプの車の中には、靴が何足も入っている。これに冬はまた別だ。
川歩きがメインの僕にとって、靴がある意味一番大事であとはあまり気にすることはない(冬は別だが)。
アタックするコースによって使い分ける。
一日で帰るんだったら、左上の渓流タビとか沢タビでいい。遡行が3日以上も続くようだと、これではつらくなる。靴がやわらかいので、岩にぶつけたりしてツメをはがしてしまったり、捻挫になったりするからだ。
そういう長期の場合は、上真ん中の沢靴とかにする。つま先とかかとが保護されているのがいい。
上右は、ゴアテックス仕様で、ソールがスパイクとフェルトを交換できるタイプ。森を歩くのがメインでたまに川にも入る場合はこれがいいが、沢がメインの場合は、水に浸かった場合は乾きが遅くかなり重くなる欠点がある。泳ぎも無理がある。源流遡行は泳ぐしか踏破できない場所もある。
右下は、釣り長。濡れたくない場合はこれが一番。重いのが欠点で長期には向かない。泳ぐのも無理。
左下は、スパッツ。常時使用する。源流の遡行は、必ずどこかで高巻き(森への迂回)を余儀なくされるので必須だ。これがないと薮こぎ時にズボンがぼろぼろになる。沢専用のスパッツもあるが、締め付けがきつくて血行が悪くなる。長期には絶対に向かない。
ワラジという選択もあるけれど、いいワラジに会ったことがない。一日ともたずに切れてしまうから×。それにヘビは素足に反応するので咬まれるおそれもある。マムシはそこらじゅうにいる。
で、結局、よく使うのは、沢靴だ。唯一の欠点は底がフェルト固定なので薮こぎ時にすべること。これの対策のために「ピンソール」という着脱式の軽アイゼンのようなものを使っている。これはかなり有効だ。薮ですべるというのは軽視してはいけない。斜面でネマガリタケを踏むと滑り台のようにズルッといくし生死にかかわる。滑らないと疲労度もだんぜん違ってくる。
ぼくが使っている沢靴は、モンベル製のサワートレッカーというやつ。ピンソールは「カモシカスポーツ」で取り扱っている。
ウエアなんかなんでもいい。化繊のものが乾きやすくていい。レインウエアだけは重要。防水と通気性の高いものを選ぶ。これもへたをすると生死にかかわる。蒸れるようなカッパで汗びっしょりで夜に冷えてくるとけっこうやばい。雨降ってもたき火ができる僕は死なないけど、夏でも凍死例があるというのはこういう時だ。
少しおどしが入ったけど(笑)、な~にだいじょうぶ!沢靴さえあれば清流に行けますよ、みなさん。ウダウダ言ってないでたまには川へ行こう^^;
追記 前記の光の軌跡の正体ですが、
三日月です。