写真家の山暮らし

Photos of Japan north country and the Photographer’s Journal 南八甲田の麓、奥入瀬川のほとりの山のスタジオからNature Photoを添えて日誌を綴っています。2012.3.11に恵比寿のスタジオをこちらへ移転しました。

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青森を撮り続ける理由

「モーメンツ」誌に寄稿した全文掲載します。

僕は、元々コマーシャルフォトグラファーでした。スタジオでいわ
ゆる“ブツ撮り”を主にしていたのです。風景写真家に転向したのは、
2009年版キヤノンカレンダーを担当してから。スタジオ撮影は、
ライティングほかすべてを作り出し、必然がほとんどを占める職人
の世界です。一方、風景写真は、必然プラス偶然の作家性の高い世界
。僕は、そう思っています。ただ、僕の撮影スタンスには、コマーシ
ャルフォトの長い経験が影響しています。例えば、構図に無駄なもの
を入れない。インパクトの強さを求める。また、コマーシャルフォト
でライティングに妥協しなかったように、風景写真でも、自然の光が
よい状態になるまで、ねばり強く待つのです。僕がプロになった80年
代、コマーシャルフォトは創造性に満ちた世界でした。コピーライタ
ーにしろ、デザイナーにしろ、フォトグラファーにしろ、優れた才能
が集まっていた。そんな世界で培ってきた経験は、とても貴重なもの
で、都会から自然、つまり、正反対の世界へフィールドを移した今の僕
の礎になっています。

青森を撮り続ける理由

なぜ青森なのか? 青森は、蝦夷(エミシ)が最後まで残ったところ、すな
わち、大和朝廷の支配から最も遠かったところであり、最も縄文
文化を引きずってきたところです。そのおかげで、白神や八甲田、下
北には、多くの原生の自然が残されてきました。古くは、蝦夷の長
であったアテルイが坂上田村麻呂と戦ったのは、縄文人の心を守る
ためでした。僕が青森を撮り続けるのは、ただ故郷であるだけでは
なく、そういった歴史と文化があるがゆえに残されてきた稀有な自
然という認識の上に立つからです。ブナの原生林が広がる白神が、世
界的にも貴重な自然として世界自然遺産に登録されたのは、青森の
自然のひとつの象徴と言え、歴史の必然であると思っています。だ
からこそ、ライフワークとして取り組んでいきたい。
もうひとつ僕を突き動かしている理由は、これまでに目にしてき
た青森の写真の中に、「津軽」や「八甲田」という幻影を追いかけ
ているように思えるものがあったからです。僕が青森生まれだから
そう感じたのかもしれませんが、自然と対話するのではなく、自分
が思い描いている「青森」というイメージで、目の前の自然を切り
撮っている。そうした写真には、ワンダーが感じられませんでした。
「センス・オブ・ワンダー」とは、レイチェル・カーソンの言葉です
が、僕は、それを取り戻したい。幼少期から自然に触れることで育
まれる、自然の不思議さや素晴らしさを読み取る感性を、常に持ち
続けていたいのです。「素晴らしい」は、ワンダフルと言います。
ワンダーがいっぱいなのです。青森の自然はワンダーに溢れている。
人間にはかなわない自然の力、畏敬すべき自然が、ここに残ってい
る。人間は小さな存在だと気付かせてくれる圧倒的な自然。僕は、
そうした自然と向き合い、対話しながら、目の前に広がる風景を切
り撮りたいと思っています。青森の写真を撮りながら、いつ
も考えているのは、青森に残された自然は、地理的にも歴史的にも
非常に稀有で貴重なものというメッセージを写真に込めることです。

畏敬すべき自然の力

そして、その写真を通し、自然を大切にする人を増やすことができ
たら、風景写真家として、この上ない幸せを感じることができるで
しょう。
生きていることは、喜びであり、哀しみであり、あるいは残酷であ
るけれど、青森の美しい光景は、それらすべてを包み込んでくれま
す。そうした、自然の偉大さを気付かせてくれる光景を、僕は作品
として残したい。Nature Photoとは、自然の摂理を学ぶこと、そ
して、生態系の中の人間を見つめることだと思います。
2014.04.23[Wed] Post 15:17  コメント:0  TB:0  日誌  Top▲

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