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写真家の山暮らし

Photos of Japan north country and the Photographer’s Journal 南八甲田の麓、奥入瀬川のほとりの山のスタジオからNature Photoを添えて日誌を綴っています。2012.3.11に恵比寿のスタジオをこちらへ移転しました。

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南八甲田は奥深い

 死体を警察にあづけた後また僕はひとりで南八甲田の奥へ向かった。警察は6人くらいがきて検死を終えて死体を運んで山を降りて行った。
 自殺者は、誰もいない山奥へ行って静かに死のうと思ったのかもしれない。誰にも出会わないような山道を4時間も歩いてさらに崖のような道を標高差100m以上も下って松見の滝を最後に見納めたのかもしれない。その後さらに滝の上へ行って、ひっそりとしたブナ林の斜面で横たわったのだろう。どんな理由があったのかしらない。冥福を祈るだけです。

山で死のうというのは自由です。止めようもない。

ただ、
山で静かにきれいに死のうというのは幻想にすぎない。

死体はぼろぼろにされる。キツネやタヌキやテンやネズミが食い荒らす。死んだものは必死で生きるものたちに食われる。それが自然の掟です。きれいに死ぬというのは人間だけの勝手な妄想にすぎない。ただ死体だけが残る。それが現実です。

 南八甲田は深い。ここらでも1/3にも満たない。それもただ先人の開いた林道を歩いてほんの少し山に足を踏み入れただけにすぎない。山や渓谷の厳しさが増すのはこの先なのである。ここから薮はますます濃くなり森は深くなり渓谷はきびしくなる。先日、猿倉の登山道で登山者と出会ったけれど、彼は”南八甲田を制覇しました”と言っていたけれど、とんでもない。彼は全国の山を「制覇」したそうです。山岳雑誌にもいくつも記事を書いている人だそうですけど、何か勘違いしてませんか?あなたがたどったのは先人が切り開いたわずかなたった一本の登山道を行き来しただけです。

「制覇?みぢはずれで山さひとりで入いねばわがねべ」
と不機嫌にしゃべった僕の言葉がわからなくてキョトンとしていたようですが。

*松見の滝と南八甲田の山脈(やまなみ)

松見の滝



 松見の滝は、下から見上げた写真がほとんどでそれではこの滝の威容はわからない。下からでは2段目の滝と1段目の半分を見ているにすぎない。僕は松見の滝の全容をなんとか撮れないものかとさがして歩いた。
 このポイントは、対面の尾根のピークである、幅1mもない馬の背のような尾根を渡ってたどりついた絶壁である。
 南八甲田の奥に踏み入ればその薮の濃さはまるでジャングルだ。木の枝のように太くなったネマガリタケが立ちふさがる。

 
061109c.jpg
061109b.jpg

2006.11.09[Thu] Post 09:25  コメント:2  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

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これは凄い!あのてっぺん迄上ったんですかー。恐れ入りました。
私は高所恐怖症でして。川を渡った向かいの高台まで登るのがせいぜいでした。

それでも怖かったです。上の滝つぼに裸の丸太が突き刺さってましたが
今でもあったんでしょうか?

今年は春先にいったきりで、その後は行けてません。近くの人より遠くの方が
隈なくこの八甲田を歩いているんですね、とても岩木さんには叶いません。

事故等には充分過ぎるくらい気をつけて、私達にこの素晴らしい八甲田を
見せてください。
2006.11.09[Thu]  投稿者:iwaki  編集  Top▲

No Subject

コメントの名前記入してくださいね。「iwaki」になってましたから^^;

丸太たしかに右端に突き刺さってましたね。そのアップの写真は近々掲載します。

>>川を渡った向かいの高台

ここ登りましたか?僕も登りました。ここもけっこう怖いですね。この写真もそのうち掲載します。野ざらしになったナタがおちてましたけど、おとしませんでしたか?もう錆び付いて苔まではえてましたけど。それを見つけて、ああ登った人がいるんだなあと気づきました。ナタはそのままおいてきました。
2006.11.10[Fri]  投稿者:iwaki  編集  Top▲

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