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写真家の山暮らし

Photos of Japan north country and the Photographer’s Journal 南八甲田の麓、奥入瀬川のほとりの山のスタジオからNature Photoを添えて日誌を綴っています。2012.3.11に恵比寿のスタジオをこちらへ移転しました。

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人間の野生のちから

風雲

Canon EOS1DsMKII /EF16-35mm F2.8L II

雲がすごい勢いで流れている。気圧の谷間に入ったのかもしれない。
こういう時に稜線などにテントを張っていると怖い。とにかくここ数年は天候の変動というのが激しくなっているようで油断できないものだ。カミナリにしろ強風にしろ豪雨にしろ激しくなる傾向がある。僕だってたいしたベテランではないが、ここ50年や100年の経験値を越えるような天候の変動が時々表面化しているわけだから、人間の経験値など大自然の前にはたいして役に立たない。理屈や経験値などに縛られることなく古代人のように心が震えるままに自然を怖れおののき退避した方が危機を回避する場合がある。野生動物はきっとそういうものにしたがって行動している。岩魚がまったく岩陰から出て来ないという時は、決まって夕方に大雨になって一気に川が増水したりする。野鳥などもさえずりがまったく聞こえて来ない時も天候が急激に悪化したりする。動物達は気圧とか気温とかの変動に人間よりも数倍するどいセンサーを備えているわけだ。人間も科学とかにたよる以前はきっと今よりもするどかったのだろう。
 だけど、人間もまだそういう力があるのだと僕は時々思ったりする。単独で山に入って、一週間も経ってくると、まず音に敏感になる。ガサッという音、コソッという音にピクッと反応し始めている自分がわかる。例えば、この時期なら山中でテントを張っていて、シュラッという霜が融けて落ちる音まで聞こえたりする。嗅覚もそうだ。薮を漕いでいてケモノの臭いを察知したり、倒木をまたいだ時にキノコの臭いをかぎわけたりする。視覚もきっとするどくなっているのだろう。ただ僕は常に眼を使った行為に集中しているのでかえってそのちがいがわからないように思う。気温の変動は肌でわかる。気圧の変動というのもどこかでわかっているのかもしれない。何気ない不安な気持ちが広がってくる時というのはひょっとしてそういうことに関係していたりするのかもしれないね。
 理論とか経験値だけではなくて、もっと人間の野生の力というものを信じようと思い、時々それに従った行動をとるようになったのはせいぜいここ3.4年のことだ。そういうことをいちいち説明するのはめんどうくさいし、できもしないし、そういう時は、山の神の声が聞こえた、と言ったりするのだ(笑)。

 この写真を撮った後、僕は、暗いなかランプをつけて無理矢理テントを撤収して山麓の温泉まで下った。その夜から翌日まで雨が続いて、僕は朝からたったひとりで温泉につかっていた。ただ疲れて温泉に入りたかっただけなのかもしれないけどね(笑)
2007.06.11[Mon] Post 13:13  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

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