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南八甲田の森と源流を彷徨した記録、Gスタジオから発信する雑記 Photos of the Forests and Streams of Mt. Hakkoda and the Photographer’s Journal

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沢歩き用の小道具

ピンソール


これは今回から使い始めたピンソールという小道具です。正確にはミニピンソール。前にもピンがある(フルの)ピンソールもあるが、そっちは重いし値段も高いので僕はこっちにした。蔦などを靴にしばりつけても代用できるけれど、ちょうどいいのが見つからない場合もあるし。
川から上がって高巻きする時につける滑り止め。
そうです^^;前回の滑落寸前の反省から探したものです。崖登りに効いてました。
都内ではカモシカスポーツにおいてます。
手ぬぐい

ついでに、手ぬぐい。タオルだと濡らした時に重くなる。乾きも遅い。携帯にも便利な日本手ぬぐいがいい感じですね。100円。ついでについでに、マグカップですけど、山用品屋でチタン製を買うと¥4000もしたりする。かと言って軽くて丈夫なのはあまりない。百キンで、ステンレス製の100円のもの見つけました。えらい安っぽい作りでペラペラの薄さ。当然軽い。すぐボコボコになるけどそれがまたいい。これはおすすめです。
2007.09.23[Sun] Post 16:19  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

記憶にない疲労困憊

夕暮れ

(EOS5D /EF17-40mmF4L タイマーリモートコントローラーTC-80N3使用。この川は、U川です。文中と関係ありません。)

駆けるようにいくつもの滝を下り、沢を走った。 それでも事故を避けるために注意を怠らずに、のつもりだったけど、足を滑らして淵に落ちて必死に泳いだところもあった。もうすでにカメラも三脚もザックにパッキングしてあったので、落ちたのも半分覚悟の上だったのだと思う。落ちた方が速いとも思っていたかもしれない。でも誤算はあった。服とザイルが濡れて随分重くなったのだ。タバコも濡らしてしまった。どんどん歩いた。筋力はあまりなくなっていたので、すり足で小股でスタスタと岩から岩へ渡り歩いた。こたえたのは足腰よりもむしろ肩にかかるザックの重さだった。しまいには30分ともたなくなった。休憩を頻繁にとった。休憩から立ち上がりザックを背負う度に肩に激痛がはしる。1分もしないうちにザックの重さで肩と背中が悲鳴を上げていた。三脚を捨てようかとすら思った。夕暮れがどんどん迫ってくる。夜7時を過ぎて、ついにヘッドライトをつけざるを得なくなった。8時に休憩をとった時は完全に真っ暗になっていた。もう疲労困憊でどうにもならない状態だったけれど、とにかく下るしかないという答えしかないから迷いはしなかったけれど。

 最後の黒砂糖も食い尽くしてもう何もない。
 それで、いかれたことに僕は薬品のビンに詰めてきたウイスキーを飲んだ。とにかくカロリー切れだからウイスキーでもいいさと思ったのだ。そのかわりもう座ったら寝てしまう。立って歩き続けるしかないという理性はあったはずだ。 

 そしたらどうだろう、ほんとにエネルギーを取り戻したのだ。まったくあきれたことにハイになって唄をうたいはじめて歩き出したのだ。サイコーだなと気分よくなった。でもそれはほんの数十分だけのつかのまの幸せだった。また地獄のように足取りが重くなった。肩から頭にかけて鈍痛まではしるようになった。それでも僕には見えていた。あの景色は記憶がある。あそこをおりればもうテントが見えると。そういう勘違いを3回ほどやった。

 そしてついに4度目にほんとうに見えたのだ。ヤレヤレヤレヤレ、ほんとに長かった。夜の9時だった。朝5時から16時間!ほとんど歩きづめだ。こんなに疲れたのはちょっと記憶にないなあ。

 濡れたまま眠るわけにはいかないので、フラフラになりながら着替えをして泥のように寝入りました。
2007.08.31[Fri] Post 18:23  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

五葉松の断崖

五葉松の断崖

 この断崖は、何度見ても威風堂々として素晴らしい。不思議にこのあたりではほとんど見ないのに断崖のてっぺんにだけ五葉松(姫小松)が生えている。これを乗り越えた先に神苑(桂月いわく)がある。
2007.08.06[Mon] Post 20:14  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

入山は慎重に!

この時期に1ヶ月ぐらい彷徨したって死にはしない、と昨日書いたけれど、加筆しなければならないかな?
青森や秋田では毎年、山菜やきのこ採りで遭難者が何十人も出ていて死者も出ている。それも何年も山に慣れ親しんだ人がけっこう遭難している。
 だから、遭難しないためには、装備、経験、技術が絶対必要なのです。このブログを読んで安易に山に入る人が出て来ないように加筆しておきます。
 前述したように、山菜採りのベテランでも遭難するということは、主に装備が足りないのだと思う。
*テント、寝袋、雨具、コッヘル・なべ類は絶対必要だし、
*コンロ類もいるし、ボンベが空になった時にたきびの技術も必要です。
*地図とコンパスと読図術も必要です。慣れてる山だから平気というのは甘すぎる。山菜採りなどでは、林道からわずか何百mで救助されたという例も珍しくないのです。暗くなったりガスが発生したら100mを進むことすらむずかしくなる。
 登山道が整備されている北八甲田なら別ですが、南八甲田は、道標がある登山道はほとんどありません。唯一踏みつけ道みたいな登山道がある猿倉と赤沼への道ですら、ガイドブックをたよりにはじめて入ったとしたらほとんどの人は迷うでしょう。しかも南八甲田は川と渓谷が入り組んでいます。迷ったら川に出てそれに沿って下ればいいというのは最も危険です。技術と装備と経験がない人の川下りは転落しにいくようなものです。
 僕は、ある沢で、下山時にヘルメットをかぶった登山者に出くわしたことがあります。源頭部から下って半日かけてだいぶ降りてきたころのことです。
「この先はどんな感じですか?岩魚はいますか?」と声をかけてきました。
その人を見ると、ヤッケもズボンも泥だらけ、顔にも擦り傷を作ってました。話を聞くと滝を高巻きして薮地帯に突入しそこを抜けてまた沢に入る時に崖下りがあって相当苦労したようです。
「ああ、あそこ下ったんだ?あそこは下りるとこまちがえるとえらい苦労するよ。」
「八甲田の薮は濃いと聞いてたけど、こんなにすごいとは思わなかった」と息をきらして言ってました。
「この先も高巻きが2回あるよ。テントがなきゃ今日中は無理だね」と言ったら思案にくれてました。
東京からきた人でした。ヘルメットをかぶり沢タビも履いてるひとでしたからそれなりに経験をつんだ人のようでしたけどね。
 北東北の薮の主力であるネマガリタケは、関東あたりの薮とは別物とおもった方がいい。関東に多いクマザサは、このあたりでは「たんだの笹」と言います。ネマガリタケはクマザサの倍は太いし高さも倍以上あります。森の周辺部とか沢や崖に沿って密集していて奥へはいろうとすれば必ずこれを通過することになるのです。ネマガリタケはタケノコ(姫竹)も生える。熊がまたこのタケノコが大好物ときている。危険がいっぱいというわけです(笑)。だけどこうして原始の自然が人を遠ざけているんですね。
 慎重に行動しましょう。
2007.06.15[Fri] Post 12:33  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲

ひとつの初心

倒木

米も麺も食い尽くしたので、きのうから草ばかり食っている。ウサギなみだな。コゴミ、山ウド、ミズ、、、、ほらこの倒木のむこうにもバッケがいっぱいある。この時期は1ヶ月彷徨しようと死にはしないさ。コーヒーと黒砂糖と塩と味噌と酒がまだある。でもあまり力入らないのでそろそろ下山するかと思い始めている。彷徨しにきたわけじゃない、そんなことはわかってるさ、何日も歩いて何にも撮れなくたって歩いてみなきゃわからないだろう、そんなことをぶつぶつ自分に言い聞かせながら、わかってるさわかってるさと、だんだんあせりを感じ始めているのは食いものが足りないせいじゃないのかと言い訳じみたことを考えているわけで、やっぱり変だな、下りるか。身体はもう谷を向いていた。やっぱり初心に帰る必要がある。レンズ持ちすぎだ。それを減らして食料を増やすべきなのだ。機材の量でいい写真が撮れるわけじゃないという初心。
2007.06.14[Thu] Post 12:21  コメント:0  TB:0  八甲田山歩きの旅  Top▲
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