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南八甲田の森と源流を彷徨した記録、Gスタジオから発信する雑記 Photos of the Forests and Streams of Mt. Hakkoda and the Photographer’s Journal

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北八甲田の温泉の湧く源流へ

温泉沢


 南八甲田を後にして僕は北八甲田へ足をのばした。
 山頂の積雪の具合を確かめたかったからだ。
 何気なく入った沢。そこで僕は、異様に水蒸気の立ち上る沢に出会った。
 異様な苔、茶色く焦げたような土肌、水には白濁物が混じっている。
 この白いものは硫黄ではないか?あ、これは温泉なのか?
 そういえば足元が生温かい。手で触ってみた。温い!まぎれもない温泉だった。
 たまに、ふと足をのばした北八甲田でいきなりこんな沢に出会えるなんて!
 山の頂き付近は、うっすらと白い霜で覆われていた。

温泉沢2

2007.01.10[Wed] Post 15:33  コメント:0  TB:1  源流  Top▲

源流の小さな楽園

s沢


 この風景になぜ惹かれるんでしょうね?草木はみな枯れ朽ちる晩秋の11月の八甲田、いつもならもう雪に埋まろうかという季節なのに、シダも笹も苔すらも陽に向かって背伸びするくらいに伸び上がっているようです。この生命力の力強さは、透き通るように清冽な水の力でしょうか?厳しい冬を知っているからこその植物たちの最後の背伸びですか?
 正面左手に流れ落ちる岩清水をすくって飲んでみました。のどがきりっとしまるような冷たさでしたね。旨かった。深呼吸して吸い込む空気の旨さも格別で鼻や喉の粘膜から全身の細胞に染み渡るようでした。僕にはこの平凡に見える源流の小さな沢はまぎれもない楽園に思えました。

スレッド:癒される写真 / ジャンル:写真

2007.01.07[Sun] Post 23:41  コメント:0  TB:0  源流  Top▲

ナメの渓谷

ナメ滝


ナメ滝2


見ての通り、一枚岩のナメ床である。岩の上を清水が流れている。こういう沢を遡行するのは実に愉しい。川の真ん中を悠々と歩いてゆく。夏ならもっと気持ちいいだろうな。


ナメ滝3

CanonEOS5D/EF17-40mmF4L 1/50秒 F8 ISO200 RAW現像 Adobe Lightroom 2006.11.3
2007.01.05[Fri] Post 15:50  コメント:0  TB:0  源流  Top▲

支流のS沢へ

S沢

キャノンEOS5D/EF17-40mmF4L_ 1/50 F8 ISO200

S沢no


南八甲田の象徴のようにきらめく沢へ入渓するには、まず滝を登らなければならなかった。そうか、そのおかげで人があまり入らなかったのか。どおりでわりと近場なのに手つかずの自然が残されていたというわけだ。
今度は、山歩きが多そうなので靴を変えました^^;
この滝はまだ一段目です。この先にもう一段あり、さらにその先にナメ滝-ナメ床と続いていた。
そんなに期待していなかったのに、予想を越えた風景に出会う、写真家にとってこんなにうれしいことはない。ルーレットで、なにげなくチップを置いた目にずぼっと玉が落ちてしまった感じかな(笑)。

追記
Tammyさんが南八甲田アーカイブ第一集「暗門の回廊」を自身のブログで紹介してくれました。どうもありがとう。Tammyさんは、北海道でフライフィッシングの毛鉤を手作りする職人さんです。http://tamydesign.blog23.fc2.com/
芸術品のようなフライが美しい。みなさんもぜひごらんになってください。
2006.12.26[Tue] Post 15:26  コメント:0  TB:0  源流  Top▲

南八甲田の真髄とも言える光景

S沢


 R沢大滝を去って、僕はひとつの支流の沢に入った。
 晩秋だと言うのに、きらめくような草木の生命力。
 あちこちにあふれる清冽な水の流れ。
 岩魚が走り、聞き慣れない「キョーン」とか「キキキキキーッ」という野鳥の鳴き声が響き渡る。
 まぎれもない楽園なのだ。
 どこにもありそうな何気ない風景なのにすべての生命力の力強さがちがうような気がする。
 このシーンこそ南八甲田の真髄なのだと思う。
 寛容に満ちた豊かな自然。あづましーっとおもわず唸っていた。

 この沢に早朝に入るために僕は、真っ暗な夜に歩き始めた。ここには林道があるからヘッドランプをつければ夜であろうと平気だと思ったのだ。林道の途中でキツネを見た。ヘッドランプをつけた僕の方を注視してわずか50m離れたあたりでじっとしばらく見つめてやがて立ち去った。それからはどうにも周囲の気配が気になって落ち着かなくなった。あのキツネは山の神の化身かなと(笑)。キツネにしろテンにしろ熊ですら、ほとんどのけものは夜行性である。気配が充満しているかにみえる山の夜の静寂(しじま)はどんよりと深い。心細い闇の中を一時間ほど歩き、ようやく空が白けてきた。やがて抜けるような朝陽が沢に差して来てこの光景に出会った。

 今回は、いきなりの遭難遺体(自殺?)でショッキングなスタートで、厳しい渓谷を越え、薮をこぎ、崖を降り、大滝の上に立ったりしたけれど、山の神はようやく穏やかな光景を拝ましてくれたような気がしましたね。
2006.12.23[Sat] Post 13:16  コメント:2  TB:0  源流  Top▲
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