
1D Mark III /EF24mmF2.8
今回の山行で、僕は真っ先に「神成りの木」に会いに行こうと決めていた。
「神成りの木」を撮影したのは、2003年のことだ。
この異様な木に出会った時の衝撃を僕はまだ覚えている。雷が落ちてまっぷたつに裂けて仁王立ちのようにそそり立っている木が突然目の前に現れた時、僕は、深奥の森で「おお!」とただひとりで、腹の底から湧き出るような感嘆のうなり声を上げていた。なんて威厳に満ちた美しい姿なのだろう、と。
ただの木じゃないか?
なのになぜこんなに僕は感激しているのだろう?
僕がNaturePhotoを撮ることに確信を持ったのはこの時かもしれない。
僕は4年ぶりにこの「神様」に会いに行ったのだ。
もう、枯れてみすぼらしく朽ちているにちがいないと想像していた。
それが、なんということだろう!
まったく変わらないみずみずしい姿。いや以前より輝いているように見えた。(以前の姿は、写真集「南八甲田の森をゆく」に収録しています)
後光が差している?!「御前」には守り神の大蛇のように木が横たわっている。
信じられないね。偶然もここまでくるとこの森の神様を信じずにはいられなくなってしまう。
僕は4年前と同じように「神様」の前にねまって(=座って)ザックから酒をとりだし、感謝の気持ちを表して盃を交わしたのである。そしてこれまた4年前と同じようにクラッと浮遊したようだった。
僕はどこの宗教団体とも何の関係もないただの唯物論者です(笑)