
森や川を歩いていて、予期せぬ風景に出会った時の、ふとした喜び、ささやかなワクワク感というものは何ものにもかえようがない。たったそれだけのささやかなことなのに、満ち足りたしあわせな気分になってしまう。
直登できない滝や堰堤があってやむなく山に入り高巻きをする。何時間かの薮こぎを強いられたりする。瀬の音の方に薮を突き抜けて、ふっと薮の向こうに予期しないおだやかな渓が横たわっていたりする。それはもう山を歩く写真家にとってもっともしあわせな時にちがいない。
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