冬枯れの季節には、独特の美しさがあると僕は思う。
葉っぱないというのがマイナスではなくプラスに働いて、幹や樹冠の全景が見えるからだ。

Canon EOS1DsMK3
次にブナ林の典型的な3例の写真を上げてみます。



この違いがわかりますか?
プロの写真家でもNPOとか称している「環境保護団体」あたりのリーダーですらその違いをよくわかっていない人が多いのでちょっと困ってしまうのだが、
とりあえず説明すると。
一番上の写真が、
二次林(植林ともちがうのですよ。二次林というのは、一度、人の手によって大規模伐採された後で、保護されて再び生育してきたブナ林のことです。八甲田の蔦から谷地あたりの街道沿いに広がっているのは60年くらい保護されて育ってきた二次林ですね。このあたりしか見ていなくて、「白神には原生林があるけれど、八甲田には二次林しかない」と記事にした勉強不足な「理事」という人が弘前の環境NPO法人の中にいましたけど、NPOを名乗るくらいの組織のリーダーならもう少し自分の足で歩いて勉強して記事にしてほしいものです。またこのあたりの写真を撮って、「ブナの原生林」とタイトルをつけて発表する写真家も問題ですね。)
二番目は、
マント帯と言って、原生林への入り口のようなところのもの。ヤナギ類とか薮とかが密生しているのが特徴です。この薮の濃さがある意味で原生林を、温度とか風とか人間とかいろんなものから保護する役目をはたしているわけです。
三番目は、
ようやく原生林にさしかかったあたりの風景。(原生林の本格的な写真は、またあらためてアップしてゆくつもりです)
それぞれの特徴が出ていてそれぞれにおもしろいと僕は思う。二次林をむやみに否定するつもりもない。二次林には、真っすぐ伸びた若樹の群生という原生林にはないエネルギーが感じられます。原生林には、魂とか霊とかあるいはけものそのものの気配の強さというものが感じられます。
沢があちこちに現出するのも原生林の特徴かな。

冬枯れの薄暗い霧の森を、残雪期の固くしまった雪を踏みしめながら歩く。僕は好きですね。静寂の深さに心が洗われるようです。喧噪の都会の雑音の多さに辟易している人におすすめしたいです。ただ慣れてないと無理だよね。そんなトレッキングツアーはどこにもないってかあ〜^^;